千束楽(宇目)

【県指定】無形民俗文化財
千束楽保存会
大分県佐伯市宇目
■沿革・流派 毎年9月第3土・日曜日に、千束の鳶野尾神社の祭礼の際に奉納される。大永7年(1527)栂牟礼城主:佐伯惟治は、栂牟礼城合戦で城を追われ、日向国(宮崎県北浦町)に逃れるも討ち死に。この戦で生き残った重臣が、惟治の遺品を持って、女装や女道化師に変装し、鉦太鼓を打ち踊りながら敵陣を脱したという。これを楽化したものが大原楽といわれ、大原の鳶野尾神社の氏子に伝えられた(現在は廃絶)。これが明治初期に千束の鳶野尾神社に伝えられ、千束楽となった。当時は、女装で踊っていたが、明治以降政府の祭政一致の方針に基づき神格化され、白衣に変わり、以後連綿として引き継がれている。
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