堅田踊り

佐伯市堅田地区
堅田踊り保存会
【県指定】無形民俗文化財
堅田踊りは、300余年もの伝統をもち、堅田10か村、天領(幕府直轄領)の地に伝わる踊りである。
地区ごとに音頭、囃子、踊りが異なり、踊りの種類も豊富である。そのどれもが非常に雅やかな上方風の手振りで、しかも座敷踊りとしても立派なもので、田舎にはめずらしい上品さを持っていることに特色がある。
堅田地方は、徳川時代以前から政治・経済・文化・交通の中心地で、特に柏江港は佐伯の海上交通の要所として栄えた。そのため、上方の文化がこの柏江港を経緯して移入され、踊りもまた同じ経路を渡ってきたと考えられる。また、天領という性格から、比較的自由な気風があり、歌舞伎・狂言・芝居などの芸能も比較的盛んであったことも堅田踊りの発展に拍車をかけたといえる。天領時代には、盆・正月などに見回りに来た幕府の役人を接待するため、村々の庄屋が競って上方の踊りを持ち込み、役人つれづれを慰めようと苦労した事情もあったようである。
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